バイクのエンジンがかからない原因 燃料系 その1

エンジン始動できない原因
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今回は、前回、前々回の続きです。

始動できない主な原因は大きく分けて

①点火系、電気系

・点火装置

・始動装置

②燃料系

③エンジン

の以上、3つになると思います。

 

今回は、そのうちの

燃料系について、原因ごとにわけてみます。

 

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燃料系

キャブレター車

・燃料タンク

・燃料タンクキャップ

・燃料コック

・キャブレター

 

インジェクション車

・燃料ポンプ

・インジェクタ

・燃圧レギュレーター

・ECU

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取りあえず、今回はキャブレター車について書きます。

インジェクション車については、またの機会に…

 

その前に、まず、何よりも先にガソリンが

タンクに入っているかどうかを確認して

おきましょう。

 

ガソリンがキャブなりインジェクションなりに

供給されているかどうか、ハッキリしない場合

には、満タンにしておくべきです。

 

とくに燃料コックに切り替えのあるタイプでは、

ONRES(リザーブ)の間にガソリンがある場合、

原因がはっきりしなくなるので満タンにします。

 

エンジンがかからないという問い合わせ

の半分は、ガス欠が原因です。

 

そのうちで走行中や始動時にエンジンが

かからないとか止まるといったものでは、

燃料コックのONRESの間のガソリン量

だと走行中の動きや停止時にサイドスタンド

車体を傾けるのでガソリンが落ちたり

落ちなかったりして、エンジンが止まるのです。

 

ガソリンが入っていると思い込んでいること

が多いので確認しておきましょう。

キャブレター車

 

燃料タンク

エンジンがかからない原因で

燃料タンクにかかわるものは、

タンク内のごみ、さび、水などで

ガソリン通路が詰まることです。

 

タンクがサビだらけというのは、

整備以前の問題ですが、チョットしたサビや

ゴミなどの侵入は、多かれ少なかれあります。

燃料タンクのそうじ、サビ取り

その場合は、タンク内の洗浄をガソリンでします。

これは比較的大きめのゴミを取り除くためです。

 

タンクの3分の1ぐらいガソリンを入れて

タンクを持ってシェイクします。

 

これを何度か繰り返して、排出したガソリンの

中のゴミが目視で見えなくなるまで

くりかえします。

 

ガソリンがもったいなければ、つぎに出てきた

ゴミが沈殿する深めの入れ物にためて

上澄みだけを使うなり、フィルターを通す

などして使ってください。

 

きれいな汚れの見えやすい入れ物、

ステンレスやアルミプレートなどに出して見ます。

 

ある程度小さなゴミも見えなくなったら、

タンク内のガソリンを乾燥させます。

 

ガソリンを乾燥させるのに出火させては

いけないので、タンクを動かしても燃料コック

の取付穴などから、

ガソリンが出てこなくなったら、念のために

ガソリンがしみこみやすいキッチンペーパー

などを細い針金などに巻いて滲みこませて

とります。

 

次に完全にガソリンを乾燥させます。

サビが出ていなければ、自然乾燥でも構わない

のですが、サビを防ぎたければ、作業を続けて

した方が良いでしょう。

 

タンクがすっぽりと入るほどのダンボール箱を

用意します。

 

そうしたら、乾燥のためのドライヤーを準備して、

ダンボール側面にドライヤーの口がぴったりと

あう穴をあけます。

ダンボールの上面は、そのままでいいです。

 

使うときにテープなどで上面のふたを

ピッタリと閉じてしまうと温度が上がり過ぎて

発火の危険性が高まりますので、

箱なりについてるのを閉じるだけでイイです。

 

少し通気させる方がいいです。

密閉しないことです。

 

念のため、タンクにガソリンがないの

目で確認します。

 

この状態のダンボール箱に

ドライヤーを突っ込んで

スイッチを入れて15から30分ぐらい

放置しておけば乾燥できます。

 

何かあってもすぐに対処できるように

近くにいましょう。

 

万が一を考えて、広めの場所で火が出ても

タンクだけで被害がとどめられる場所、

延焼しないところでしてください。

 

ダンボール箱が用意できない場合は、

ゴミ袋でも工夫すれば代用できます。

袋がドライヤーの熱風で

溶けてしまわないように

ダンボールなど断熱できるものをドライヤーに

巻いて、その上にビニール袋の口の片側に

よせて布テープなどで取り付けます。

 

反対側は、温度やドライヤーの送風に合わせて

口の大きさを調整します。

 

そうすることで袋が送風によりふくらむので

高温のタンクに貼り付かずにすみます。

 

このあたりは、使うドライヤー、袋の大きさ、

タンクなどの条件が違うので、袋がいっぱいに

ふくらむくらいに調整してください

としか言えません。

 

精密な作業というわけではないので、

カンでかまいません。

 

おそらく、何時も手でさわれるギリギリの熱さ

なので80度ぐらいまでではないかと思いますが、

いままでの経験上では、このやり方で

一度も出火させたことはありません。

 

タンク内のガソリンを揮発させることが目的

なので時間はかかりますが、5、60度でも

いいと思います。

 

完璧とは言えませんし、ツッコミどころも

あるでしょうから、そのあたりは、

自己責任でお願いします。

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これで乾燥が完全に出来ていれば、

エアブローでかなりゴミや汚れが

飛び散ります。

 

コンプレッサーがありエアブローできる方は、

タンク内からゴミが出なくなるまで

やってください。

 

もう一度、念のために最初から同じ工程を

繰り返しても良いでしょう。

 

タンク内のサビ取り剤使用時の処理は、

基本的に使うのはガソリンではなく、水です。

処理剤を薄めるのは水だからです。

 

しかもサビ取り処理をした後は、

ふだんよりもサビが出やすい状況なので

手早く処理しなければなりません。

 

なので、サビ取り処理をしない場合は、

ぼくの場合、ガソリンを使います。

 

タンクのコーティングをしないのであれば、

あとはどれだけゴミやサビがでないように

作業を丁寧に突き詰めるかだと思います。

 

サビ取り剤使用後には、ぼくが使っていたのは、

ワコーズのタンクコーティング剤を使っていました。

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このタイプのコーティング剤であれば、

内面のコーティングの際にゴミ、サビは、

ほとんど塗料に固定されてしまうので

処理後に問題になることはありません。

 

サビで空いた12ミリの穴も

ふさげてしまいます。

 

処理後の塗料カスが悪さをすることはありますが、

たいていは、ネジ穴が埋まったりした後の処置の

際に出してしまうものなので注意しましょう。

 

燃料タンクキャップ

地味な部品でキーで開け閉めだけするように

思われがちですが、下図にも書いたように

タンクキャップは、結構重要な働きをしています。

 

 

タンクキャップのエア通路のつまりは、

意外かもしれませんが、古い車両では

比較的起こりやすい故障です。

 

症状としては、しばらく走るとエンジンが止まり、

燃料がないのかとタンクキャップをあけると

しばらく走れるが、また再発するをくりかえす

というパターンです。

 

その場合は、タンク内が負圧になっており、

症状が出た時にタンクキャップをあける際に

耳を近づけて聞けばプシュッという音が聞こえます。

 

原因は、わかりやすい例えで言えば、

プッチンプリンの原理です。

 

エア通路が詰まって空気がタンクに

入っていかないためにタンク内が負圧に

なり、ガソリンがキャブレターに

落ちていかなくなる現象です。

 

厄介なことにしばらく走行しないと

症状が出なかったりします。

 

当然、車両や乗り手の走り方にもよるので

どれくらい距離を走れば出てくるのかは、

バラバラでわかりません。

 

わかっていれば簡単なことですが、経験が

ないと原因がつかめなかったりします。

 

ほとんどは、症状から判断できる場合が多いです。

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なので、お医者さんと一緒で

最初の問診が大切なのです。

 

的確な質問や時間を取って、お客さんと話せる

整備士は優秀な人が多いものです。

 

それは、車でもバイクでも変わりないでしょう。

(ワンパターンの修理なら短時間で

済むことも多いですが

 

古い車両であれば比較的、分解可能なものが

多いので掃除すれば直せますが、ホンダ車は

80年代後半の車両からは分解できないものが

多いです。

 

各メーカーごとの構造の違いがあり、

明確に原因はわかりませんが、基本的には、

汚れが原因であり分解清掃で直せるものが

多かったです。

 

燃料コック

負圧式コックの基本構造 二輪整備書より

 

意外に燃料コックの表記がなにを指しているかを

知らない方が多いので改めて書いておきます。

これを念頭において話をすすめます。

 

燃料コックの表記

PRIプライマリー(負圧式)

エンジンがかかっていなくても、この位置に

コックを回すとガソリンが流れる。

キャブレターのガソリンが空の時に使用。

 

RESリザーブ(負圧式)

この位置にコックを回すと予備のガソリンを

使うことができる。ただし、ガソリンを新規に

入れたならONの位置に戻しておかないと

この位置でガス欠したら予備のガソリンも

使ってしまうことになるので注意。

エンジンがかかっているときにしか

ガソリンは流れない。

 

ONオン(負圧式)

通常走行時に使用。

エンジンがかかっていればガソリンが流れる。

 

OFFオフ(負圧式、自由落下式)

ガソリンが流れない。主に自由落下式のコックで

使われることが多い。

 

 

ここでは、主に負圧式コックについて書きます。

 

別の種類で自由落下式としているコックが

ありますが、名前の通り、ただの栓です。

 

基本ONRESにすれば流れっぱなしです。

 

もうひとつ、一般的に使われる予備タンクという

言葉がありますが、これは、なんだか燃料タンク

のほかにもう一つ別にタンクがあることを

思わせるようで、非常にカン違いが多いです。

 

言葉としてよくありません。

 

エンジンブレーキと同じ類の言葉です。

実際は、予備タンクが別にあるわけでなく、

ここででてくる燃料コックの吸い口の高さを

変えているだけです。

 

 

さて、本題に戻ります。

基本的には、負圧式燃料コックは、

構造が複雑になってしまうために

それが原因で故障につながることが

多いと言えます。

 

コックそれ自体の故障でよくあるのが

シールの劣化損傷による燃料漏れが多いです。

 

これは、エンジンの始動不可には直接は

つながりにくいのではぶきます。

 

まずは、

エンジンからの吸気負圧を取る負圧パイプ

が外れるとかヒビが入ることがあります。

 

この場合、

車両のエンジンタイプで症状の大小が

ありますが、症状としては、燃料が落ちたり

落ちなかったりします。

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確認するには、エンジンをかけている最中に

燃料ホースからガソリンが出ているかを

外して見るだけです。

 

量が少ないとか、断続的に出る場合は、

負圧ホースを動かして変化を確認します。

 

当然、負圧パイプが外れたり、ちぎれている

場合には、ガソリンは落ちてきません。

 

ヒビがある場合には、おそらくエンジンが

かからないというよりは、不調として出る確率

の方が高いでしょう。

 

あとは、負圧コック内部の破損で

ダイヤフラムの損傷でしょう。

 

ダイヤフラムは、耐油性のゴムでコーティング

された生地です。

 

劣化により傷みやすいです。

穴が開いている場合は、負圧バルブとして機能

しないのでガソリンが流れません。

 

RESPRIにすれば、普通にガソリンが流れます。

 

むかしは、ダイヤフラムの設定があるメーカーも

多かったのですが、今は、内部パーツの設定が

なく、燃料コックそのものの交換しかできなく

なってきました。

 

最近の車両では、燃料メーターがあるだけで、

燃料コックの切り替え自体が無い設定の車両も

多いですね。

 

キャブレター

キャブレターのオーバーフローには、

燃料コックがONRESの状態でタンクからの

ガソリンが流れっぱなしになってしまう

ものもあります。

 

おもに自由落下式のコックに多いですが

昔の車両では、このタイプのコックが多く、

OFFにせずにサイドスタンドでバイクを

止めていると2サイクルの車両などでは、

チャンバーがガソリンでいっぱいなんて

ことも良くありました。

 

これはキャブレターが悪いわけではなく、

サイドスタンドで止めるとキャブレターが

傾くためです。

 

走行中にバンクするバイクは、車と違い

遠心力にバイクを傾けることでバランスします。

 

キャブレターのガソリン油面も

その方向から力を受けるので結果として、

キャブレターが傾いてても

直立しているときとさほど変わらないのです。

 

なので、自由落下式のコックの車両の場合は、

停止中はコックをOFFにしておきましょう。

 

オーバーフローの原因には、燃料タンクのごみ、

さび、水が原因の場合があります。

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以前にも書いたようにキャブレターバーツは

精密部品ですので、ごくわずかな異物でも

ーバーフローの原因になります。

 

タンクのサビ取りなどをした後には、

しばらくごく微小なゴミが出たりする場合があります。

 

オーバーホールしたあとのオーバーフローは、

タンクや燃料通路の取り切れていないゴミが

原因でいくら気を付けても出てしまう場合が

あります。

 

その場合は、素直にもう一度キャブレターの

燃料通路をそうじするのが一番早いです。

 

燃料コックにプライマリーの設定があれば、

キャブレターのドレンボルトをあけてガソリン

を少しの間、流しっぱなしにすることで改善する

場合もありますが、対処療法でしかないので

その後に再発するほうが多いです。

 

燃料フィルターについて

よく燃料ホースの途中にフィルターを取付けている

車両を見かけますが、そのほとんどはタンク内に

サビかゴミがたまっているものです。

 

フィルターの取り付けは、あくまで対処療法で

根本解決にはなりません。

 

燃料フィルターでごまかせる場合もありますが、

ごみの良くとれるフィルターは、

燃料通路の抵抗になりガソリンがスムーズに

落ちていかない場合もありますので、

設置方法やサイズをよく考えてから

取り付けしましょう。

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ぼくの場合は、中が見えるものでフィルターの

底部が下にきて、必ず汚れやゴミがいったんたまる

場所ができるように設置していました。

 

その際にフィルターの底が脱着できるものであれば、

メンテナンスがラクですね。

 

紙製のフィルターは、ごみをキャッチするにはよい

のですが、抵抗が多いので金網のものを使う場合が

多かったです。

 

大排気量車になるとフィルターの抵抗で燃料供給が

間に合わず、ガス欠症状が出る場合があり、

バカにできなかったりします。

 

キャブレターのチェックと注意点

まずは、オーバーフローのチェックです。

車両を水平にしたら、キャブレターの実油面を

測定してみましょう。

 

 

オイル量の点検もしてみます。

キャブレター車の場合、オーバーフローした

オイルがエンジン内に流れ込むことがあり、

オイル量が増えていることがあるからです。

 

それだけならまだいいのですが、オーバーフロー

したガソリンがシリンダー内にたまっている場合、

ガスロックでセルが回せないこともあります。

 

話は変わりますが、

オイル交換なんかどこでも同じと

思っている人が多いと思います。

 

キャブのオーバーフローやエンジンの異常など

は事前に気づくこともできます。

 

ぼくは、事あるごとに、自分で管理しないのなら、

同じ店で同じ人に作業をしてもらった方がいいと

言っていました。

 

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そのワケは、微妙な量のオイルの増減は、

同じ店で同じひとに見てもらう方がいつもと

違う異常に気付いてもらえやすいからです。

 

それに人間なので

いつもひいきにしてくれる人には、

情がわくというもんです。

 

おせっかいなサービスも

してくれるかもしれません。

 

じゃあどんな店が良いのかと言われる

かもしれませんが、通ってみることです。

 

あとは、他人に判断を丸投げせずに

自分でも勉強することです。

 

手前味噌ですが

私のブログでもいいですし、

他のブログの先輩方のものでもいいです。

 

出来ることは自分でやってみるべきです

それが勉強になるはずです。

 

そうすれば、作業者としてのショップ

レベルも理解ができる部分が増えるでしょうし、

プロにお金を払ってしてもらうことが

どんなことか理解できるでしょう。

 

話を戻します。

 

オーバーフローパイプから外に流れ出している

場合は、ガソリン臭がしますし、見た目にもれて

いることがわかります。

 

その場合は、スパークプラグもガソリンが付着し、

火花が飛ばなくなっているかもしれません。

その都度、全てのプラグの掃除が必要になるので、

エアで飛ばすなどして、プラグを乾かします。

 

この時、シリンダーに大量にガソリンが

たまっていれば、セルを回した際に着火して

火災になったり、えらいことになるので、

プラグキャップにウエスをかぶせたり、

プラグキャップを遠ざけるなどして

充分に対策してください。

 

とりあえず、プラグの乾燥が大事です。

 

セルを回して、シリンダー内のガソリンを

追い出すか吸引でガソリンを出してください。

 

余談ですが、プラグはやはりノーマルでも

NGKが一番です。

 

仕事柄、大量にプラグ交換をしましたが、

他社とは、歴然とした違いがありました。

 

多少ガソリンをかぶってもかかるのです。

 

また、よくあるのが、オーバーホールした場合に

パイロットスクリューを締め切って、

開け忘れていることもありますので、

規定の戻し回転数をチェックしておきましょう。

 

また、キャブレターの分解清掃をしたのであれば

ジェット類の脱落がないかどうかも確認します。

 

基本的なキャブレターの整備ができていれば、

オーバーフローすることは、ありません。

参考までに別の記事も見てみてください。

 

お役に立てば幸いです。

では、また。

 

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